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認知症(高齢者)の人の焦り、待てない、セカセカの原因分析

仕事

今日誕生日の人おめでとう!

どーも作業療法士のジュゴンです。

家族が認知症になってしまうのは病気なので仕方がないことです。

しかし、認知症の人の気持ちが分かり、対処することができれば、もう少し家族は生活しやすくなると思いませんか?

先ほども時間を伝えたのに、まだかまだかと何度も聞いてくる。

集合時間に対して何分も前なのに、支度に時間がかかるからと言い焦っている。

そんな認知症患者さんの状況について整理していきましょう。

時間の連続性も記憶の障害によって失われる

認知症は記憶の障害があります。

そして私たちであれば時間が連続してつながっているのに対して、

認知症の人は数分前の記憶がなくなります。

その為、さっきから今までどれぐらいの時間が経っているのかが分かりづらくなります。

 

店員さんに注文して、

お友達とこのぐらい話をしていたら大体何分ぐらい経っていて、

このお店だったらこれぐらいの時間で出てくるだろう。

その認知機能が統合されて初めて時間に対して把握する事ができて、予測することができるようになります。

そのような力が病気によって遮断されてしまうので、時間感覚がずれてしまうのです。

対策方法

特に時間が長く感じるのは、皆さんでも退屈な時が多いのではないでしょうか。

夢中になって友達と話したり、本を読んだり、映画を見たりしていると時間から切り離すことができます。

*子供とのドライブでも近いことはある

子供と旅行に行った際に、後何分?と何回も聞いてくることがお昼寝してたり、ドラえもんの映画に夢中になっている時には言わなくなる。そんなイメージです。子供達も同様に2時間のドライブがイメージできずに、今どれぐらい走っているのか、2時間はどれぐらいなのかがわからないため、時間の把握感ができずに親に確認することが多いのでしょう。

身体機能の低下により、自己認識の低下

着替えに支度がかかると言ってセカセカしている場合には、元々が几帳面でしっかりものの性格を持った人が多いと思います。

そんな人が高齢になり、自分の能力がどんどん低下していくこと、それでもなお迷惑をかけたくない、自分自身の尊厳を保ち続けたい。そのように考えて行動する結果忙しなく動いているのだと考えられます。

対策方法

身体機能面を高めるための運動を行うことで、現状の老化に対する歯止めにはつながっていくと考えられます。

あとは声かけは継続して迷惑じゃないし、あなたがいることでとても助かっているということを伝えていきましょう。エリクソンという心理学者が発達段階という、それぞれのライフステージでどのような葛藤が生じるか、そしてそこから何を得るのかを論じています。高齢期は統合と絶望の葛藤の中で、英知を獲得します。私の人生何もいい事がなかったのではなく、最終的には色々な大変なこともあったけど、いい人生だった。私が私の選択に対して肯定的に捉えている。そして若気の至りでうまく伝えたれなかった部分も、失敗してしまったこともあるかもしれないが、今振り返ってみることで気づけることもたくさんある。そのようにして統合していきます。

とても難しいテーマだと思いますが、存在しているだけで尊い存在であること。そのメッセージを伝えていくことが、安心感につながっていくと思います。

まとめ

今回は認知症の人のセカセカした心理的状況と記憶との関連性について分析していきました。

全く意味がわからないブラックボックスが、少しだけわかる理解・共感の領域に入るだけで、

あなた自身のストレスの感じ方も大きかわると思います。

あなた自身も癒やされるべき大切な一人です。家族だけではなく医療・介護従事者の人々も。

いつもお疲れ様です。今日もありがとうございます。

お互いに支え合いながら、超超高齢社会を乗り切りましょう!

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