今日誕生日の人おめでとう!
どーも作業療法士のジュゴンです。
今回は今後ひかえている臨床実習に向けて、
どうすれば合格することが出来るのか、気をつけるべきポイントについて紹介します。
実習で必要な3つのスキル
大きく分けると3つのスキルが必要です。
1つ目が認知スキル 知識のスキルとも言えますが、勉強で習ったことがどれぐらい頭に残っているのかです。なお、これらも覚えているだけのレベルと、具体的にイメージしているレベルでは全く異なります。
2つ目が行動スキル ROMやMMTなどの検査測定技術や、会話などの交流技能などが行動スキルに含まれます。
3つ目が情意のスキル 自分のやる気や精神面をコントロールする力で、この情意スキルが低い学生が最も実習でつまづきやすく、指導者も困っています。
なので正直やる気があって心配でこの記事を見ている子は心配ないと思っています。
それでは詳しく解説していきます。
実習に行く前に身につけるスキル
背景となる研究の紹介
2011年に関西福祉科学大学で行われた研究で、150名の作業療法臨床実習指導者に対して、学生がどのような社会的交流技能を身につけていてほしいかという事を調査するために、SA尺度という尺度を用いてアンケートを行いました。SA尺度は大きく3つの項目に分類することが出来て、実習指導者とうまく関われるか、対象となる患者さんとうまく関われるか、レポートを書いたりまとめる能力があるかという事を聞いていきました。
元の文献はこちら
天井効果の見られたスキル
研究の結果から天井効果といって、見学・評価・総合のどの実習時期においても求められるもので、常に一番上の数値になったものが21項目がわかった。
ようするに臨床実習指導者は実習に来る前のレベルで出来ていないといけないと考えている行動・態度が以下の内容である。
実習指導者は実習で身につけるべき内容については、指導を行おうとするが以下の内容について不十分である場合には、指導が困難となる=実習で不合格になる可能性が高いと考えて良い。
・どんな時でも、明るく、一生懸命な態度で実習を進めることができる
・実習中の自分の言動には責任を持つ
・困っていること、感じていること、などを素直に指導者に相談できる
・提出物(日誌・記録・レポート・他の宿題)の時間や期限を守ることができる
・与えられた課題は責任をもってやり遂げることができる
・清潔でしわがないユニホーム(服・靴・ 靴下など)を着ることができる
・だらしない服装、華美な服装にならず、状況にふさわしい身なりを整えることができる
・会議、対象者や他のスタッフとの約束した時間を守ることができる
・常に対象者の安全に配慮し、リスク管理には責任を持つ
・スタッフ、対象者などに自己紹介ができる
・対象者に対しいつも穏やかな口調や、丁寧な言葉使いで対応することができる
・対象者を敬い、適切な敬語を使用して接することができる
・対象者の立場に立って、思いやりを持った対応ができる
・自分に非があったり、不適切な行動に対しては、謝罪できる
・対象者の立場に立って、熱心に話しを聞くことができる
・対象者に対して自分に非があったり、間違えたときは素直に謝ることができる
・自分の不適切な行動があれば正すよう努力できる
・常に対象者を中心に考えたり、対応することができる
・対象者を一人の人として対応できる
・対象者の失敗や問題に対して広い心を持って温かく対応できる
臨床実習で身につけるべきスキル
背景となる研究の紹介
また2011年に関西福祉科学大学で行われた研究で、作業療法士養成校最終学年に対して、実習の成績(臨床実習指導者が評価)と臨床実習終了後の学生の能力(養成校の担任2名が評価)について、社会的交流技能臨床実習版(SISRーI)を用いて評価を行うと、SISR-Iの平均が6割以下の学生は実習を保留か不合格になる可能性が高い。
元の文献はこちら
詳しい項目はこちら
まとめ
今回は研究結果を元に作業療法学生が臨床実習を合格するために、重要なことについて紹介していきました。
情意領域を高める為には、自分の体験とやりたいことに整合性があることです。
下の記事でCan、Must、Wantが一致させておくと、より強いビジョンが出来上がると思います。
目標設定が最重要!あなただけのCan、Must、Wantを考えて、その為に必要な行動指標を作ろう!
良い実習になりますように!