今日誕生日の人おめでとう!
どーも医療系資格保持者ジュゴンです。
今回は新潮新書から出ている橘玲のバカと無知について紹介します。
部下に人事考課の自己評価させたら、使えない部下に限って自己評価高くて、フィードバックが面倒だ・・・。
そして、なんでこの子は出来てもないのに、自信満々なんだろう?
自分ができてないって気づいてからが成長できると思うけど、バカな人ほど気づかないんだよなぁ・・・。
と感じたことある人、この本を開いてください。
|
頭のいい人ほど過小評価し、バカほど過大評価する理由
本の作中にはダニング=クルーガー効果として研究の方法まで乗っているが、ここでは結論のみ紹介したいと思う。
その理由は集団生活を送る中で排斥されないようにする為である。
頭の良い人が過小評価をする理由は、頭の良いことが、特に現在のボスになっているような人に知られると、そのボスから暗殺される可能性がある。その為、過小評価し自分を集団の中に馴染ませようとしている。
バカが過大評価する理由は、集団に使えない人間だと悟られないようにすることである。その為、自分を過大評価をする。
ワイドショーの不倫・セクハラに反応してしまうのは、人間の性
私はもうニュースをあまり見なくなったが、ニュースではある一定の大きなニュースがあると、そのニュースに似せた情報を多く取り扱う事に気がついた。
例えばシャチが流氷の中で身動きが取れなくなれば、大阪湾に鯨が入ってきたと報道する。
大規模の火災が起これば、小さな都市の中規模な火災まで報道する。
私はそのニュースを見ると「あぁ流氷の中で可哀想に、大阪湾に入ってきて可哀想に。温暖化が進んでいるからだろうか。動物達に申し訳ない。」「火災がこんなにも頻発している。空気が乾燥しているのだろうか、安全に注意を払わなければいけない。」と考えながらしばらくその番組を見てしまう。
ニュースでは悪いニュースはあるが、良いニュースはほとんど報道しない。
殺人事件の報道はあっても、大変な状況の中でも無事に子供が生まれたニュースはやらない。興味関心を惹かれないからだ。
そして、時間という大切なモノを失いながら、世の中がドンドン悪くなっているように錯覚させられる。
何か自分の身に危険が察知されるような情報に敏感になり、それらが自分の遠くで起こっていることと、身近で起こっていることの区別はできないとされている。
また不倫やセクハラなどに反応してしまうことについて、
集団の中で生き延びるために
・自分より優れたものは損失
・劣ったものは報酬
・目立ち過ぎて反感を買うと共同体から放逐されて死んでしまう。
・目立たないと性愛のパートナーを獲得できず、子孫を残せない。
この為、仲間や自分に関する噂話を察知することは非常に重要な生き残り戦略となる。
松本人志という目立つ人に対して、正義という名のものに真っ向から批判することによって、目立つことができるし、それに対して脳は報酬系を感じるように作られてしまっているし、周囲もそれに反応してこの人は有能だと勘違いしてしまう。
特にバカ(集団に置いて価値がない)で自己肯定感の低い個体ほど、マウンティングを取ろうとする。
孤独は身体的痛みと同じ部位が発火する
サイバーボールの研究で、孤独を感じると身体的痛みを感じた時と同じ脳部位が発火することがわかっている。
緊急事態に対しては人は闘争か逃走かフリーズするかの3つの対処をするようになる。
最近の日本の文化規範では、特に日本は宗教観が乏しくなっており、徐々に上下関係も崩壊しているように感じられる。
教師と生徒の関係も、上司と部下の関係も対等になってしまっている。
だからこそ叱られると、それを自尊心を傷つけられた異常事態だ!と感じて闘争モードになる。
そうするともう何も耳に入らない状態となってしまうし、いかにこの集団の中で自分が優位性があるかを見せつけるためにマウンティングを取ったり、相手の些細なミスを指摘してそれを報酬に変えようとしてしまう。
実に無意味だ。
さいごに 私なりの不都合な人間としての生き方について
今回紹介したのはこの本の一部であり、まだまだ読み応えのある部分はあるが、無力脱却するためにも、ぜひこの本を手に取って読んでほしい。そして不都合な人間としての生物の生き方をより良いものにするために、一緒に協働出来ればと思う。
|
私はそんな状況に対して、自己肯定感を高めることと周囲とビジョンを共有することが最大の方策だと考えている。
無知で馬鹿な人間をそのまま放置したくはないし、無知であることを知った人間は馬鹿ではなくなる。
バカでも背伸びする必要性はない。向き合えばいい。あなたを決して脅かすことはしない。そこにいてもいい。でも、あなたがそれを感じ・気づかなければいけない。
自己肯定感を高めることは簡単なことではない。
今まで自分を無視して誰かに合わせた行動をずっと取ってきた自分を、真の自分にまずは許してもらう必要性がある。許していないのは大抵は外の自分であるが・・・。
無意識下ではずっと放っておいたことに対して多くの罪悪感を抱えているので、心からの謝罪が必要だろう。
そして、ずっと側で見守ってくれている自分に対して感謝と愛が必要である。
私はゆずの雨のちハレルヤが大好きである。
どんな君(自分の中の本当の自分・外の自分)でも愛している。そう思えることが重要。
自分との対話が出来れば、ビジョンが大切である。
この星と大地を守ること。
分かち合い、共生していける社会を作ること。
それが私自身のビジョンである。
あなたとのビジョンの合流地点を作れば、誰しもがパートナーになれると信じている。