今日、誕生日の人おめでとう!
どーも!作業療法士のジュゴンです。
この記事では作業療法士の仕事内容についてと、どんなところで将来働けるのかについて紹介していきます。
進路選択に悩んでいる人、そして現在定時制や通信制などの学校に通っていて、子供が将来どんな仕事に就くべきか悩んでいる看護師さんママに読んでほしいと思います。
作業療法士って理学療法士と何が違って、どんなことを解決したり、どんなところで働いているのかがわかりづらいですよね。
この記事では理学療法士との違いと、作業療法士が働いている4つの領域でどのような疾患を持つ患者さんに対応するのかについて説明して、将来の進路選択に役立ててほしいと考えています。
結論、作業療法士はその人の日常生活(身の回りのこと、仕事・学校、趣味・遊び)を再びできる様にするために体・心・脳の全てにアプローチする。発達障害を持つこども、うつなどで心を病んでいる人、脳や骨など体に障害を持った人に対してアプローチする為に、病院・老人保健施設・介護施設・刑務所・免許センター・学校・放課後等デイサービス・療育センターなど様々なところで働いています。
それでは詳しく解説していきましょう!
作業療法士が解決する2つの能力について
応用的動作能力の向上
私たちが朝起きて学校や仕事に行くまでの間に、様々な事をします。顔を洗い、歯を磨き、トイレに行き、着替え、食事をする。その様な自分自身の身の回りのことについてをセルフケアと呼びます。このセルフケアを自分自身で行えるようにする事が作業療法士の一つ目の仕事になります。
社会適応能力の向上
先ほどの学校や仕事という例を挙げましたが、そのように社会と繋がっていく中で必要となる能力が社会適応能力です。仕事であれば今ブログを書いているようにパソコンで入力をすることや、期日までに原稿を仕上げることもあります。また同僚と円滑なコミュニケーションをとって、わからないことを相談したりする事も必要になっていきます。
理学療法士との違いは?
理学療法士は基本的動作能力の向上が、最も得意とする分野となります。先ほどの応用的動作能力と社会適応能力の間には必ず歩いて移動することや、姿勢を保つことなどが必要不可欠です。洗面台で歯磨きをせずにベッドで横になって歯を磨いたり、トイレじゃないところで気張ってしまったら・・・。大変なことになってしまいます。その様な移動や姿勢の保持などの基本となる動作の改善や、作業療法士も勉強はしますが、各関節や筋肉の状態などをより細かく診ていく能力は理学療法士さんの強みとなるポイントです。またスポーツなども様々な基本的動作の複合体となっているので、その各動作能力をあげるのは理学療法士さんの観察眼は素晴らしいものです。スポーツトレーナーやアスレティックトレーナーと共にプロスポーツ団体をサポートしたりする、理学療法士さんたちも存在します。
作業療法士が働く4つの領域について
身体障害領域
一般的に病院で働く形です。病気になってすぐに急性期から、自宅では中々医療的に観ることが難しい人が長期的に入院する療養病棟まであります。
多い疾患は脳血管障害、骨折、脊髄損傷、肩関節周囲炎、リウマチ、パーキンソン病などの方々です。
精神障害領域
精神科病院で入院患者や外来患者を担当する形や、通所型の精神科デイケアまた就労継続支援などで精神疾患や発達障害などを持つ人々をサポートする形があります。
多い疾患は統合失調症、うつ病、アルコール依存症、認知症などです。
発達障害領域
地域の療育センターなどに勤務する形や、一般病院や精神科病院でも最近では発達障害の方への外来リハビリテーションを行うところが増えてきています。また放課後等デイサービスなどでも作業療法士が働いていることがあります。
多い疾患は自閉症スペクトラム、注意欠陥性多動性障害、脳性麻痺などです。
在宅領域
ここでは特に地域生活への移行をサポートする為の施設として老人保健施設や、訪問・通所リハビリテーションなどで働いています。
多い疾患は身体障害領域とほとんど変わりありませんが、その中でも予防的に関わっている人もいれば、病院ではある一定の処置が終わった難病の方々の在宅生活のサポートなどもあります。
まとめ
この記事では作業療法士が向上する2つの能力と、作業療法士が働く事ができる4つの分野について説明していきました。
人は社会の中で生活することで居場所が生まれ、生きがいを感じることが出来ます。その様なお手伝いをする事が作業療法士の役割になっていきます。とてもやりがいのある仕事である反面、今18歳人口のうちの200人に1人が作業療法士を目指す時代となり、ミスマッチが起きていることも多いです。特に心を病んだ経験からその経験を活かしたいと思っても、途中で挫折してしまう事があります。本人・保護者みんなが納得する形で作業療法士を目指してくれること、またまだまだ知られていない仕事なので、その魅力を多くの人が知って社会全体を生き生きとするパワーがあると私は考えています。
高齢化社会、ストレス社会、そして増えている発達障害を持つ人々が社会の中で居場所ができるように、作業療法士を目指しませんか?
まずは最寄りの作業療法士養成校を見つけて、オープンキャンパスに参加してみてください。
それでは皆さん今日も素晴らしい1日を!
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