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【若手作業療法士へ】もしも、ドラッカーのマネジメントを重度認知症デイケアの作業療法士が読んだら

仕事

きょう誕生日の人おめでとう!

どーも!作業療法士のジュゴンです!

皆さんはマネジメントって聞いたことありますか?部活でマネージャーとかいう人で、日本語だと管理をすると訳されたりします。しかし、今回はピーター・ドラッカーという人が考えたマネジメント=経営という考え方について重度認知症デイケアで働く作業療法士目線で紹介します。

新人でどうしたら給料が上がるのか悩んでいる人、もっと組織の中で上を目指したいと思っている人は必見です。

一人の作業療法士として働くのではなく、経営を意識した行動をすることが後に自身のキャリアアップにつながります。

結論、あなたのデイケアを必要としている顧客を創造し、マーケティングとイノベーションを繰り返し行う!

それでは解説していきましょう!

顧客を創造する

ここでは顧客=お客さんを創造しようという話です。想像=イメージではなく、創造なので作っていくイメージです。

①人々が気づいていない(自覚していない)ニーズを探す

②それを満たす手段を提供する

③新しい市場が生まれる

 

ドラッカーは

企業の目的は、顧客の創造だけである。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。

と述べています。

マーケティング 人々が何を望んでいるかを知れば、その商品は売れる

・何に満たされていないのか

・何を買いたいのか

・どんな価値を求めているのか

その為には現場に出向き、色々な人々交流することが大切!

イノベーション 新しい価値を創造すること

・企業のあらゆる部門、人材、活動を活用する

・既存の商品も意味を持たせればイノベーションとなる

 

見直すべきポイント

知識(眠っている知識はないか)

時間(無駄に消費されているものはないか)

プロダクト・ミックス(〇〇×△△などのように、組み合わせれば新たな可能性となる)

プロセス・ミックス(同時にやれば簡略化できるものはないか)

強み(組織の強みは何か)

組織のバランス(広報・実働・開発などそれぞれの得意分野が活かされる配置になっているか)

 

重度認知症デイケアの場合

第一は利用者と家族

それではお客さんとはまずは、来てくれる利用者さんですよね。

それが一番です。それ以外にお客さんっているの?と考えた時に、家族はどうでしょうか?

利用者が日中デイケアに通うことでお仕事をできたり、家事ができたりするという点でメリットを受けているかもしれません。その為、家族も顧客となります。

医師やケアマネージャー

ここからは医療の制度上の話をします。デイケアに行っていいよ。という指示は誰が出すのでしょうか?それはお医者さんです。そこのデイケアを運営しているお医者さんが、ここのデイケアに任せれば〇〇が解決する、良くなると思わないと処方されません。

お薬のようにわかりやすい内容ではないですが、生きた人々の声があります。今通っている人たちを診察室で見るときや、デイケアを覗きに来てくれる先生もいますので、その時にどのような表情をしているか、作業を行なっているかが重要となります。また数値化(ADLやBPSD)をして提出することや、デイケアの広報誌などを作成して配布する事もできます。イベントに医師を呼び、はじめの一言だけお願いしますと言えば、権威性のある先生であれば喜んでくれる場合もあります。その様に巻き込んでいく事も一つでしょう。

 

また介護保険をメインに使用している人はケアマネージャーさんがついています。その人たちの仕事はその人が望んでいること、家族が望んでいることを反映させたプランを作成することです。その為に、うちのデイケアであればどんな望みが解決できるのか、それらを明言して伝えていくことや、利用者・家族の生の声が届いた際に、「別の困っているあの利用者さんもいいかも」となれば増えていきます。

 

その他のデイサービスやグループホームの人々

重度認知症デイケアは医療です。その為、介護保険で認知症の症状が悪化して困っている人々に対してフォローする立場にあります。いざとなったら母体の精神科病院に入院するという選択肢も持ちながら、医療従事者が多いスタッフが適切なケア・薬物療法をすることで、在宅にいながらも生活が落ち着く可能性があります。

また介護保険の人々も認知症を持つ方とどのようにケアをしたり、困っていることがあると思います。そのような時には、医師を中心とした医療メンバーが勉強会などを開催し、地域から頼られるデイケアを作っていくことが重要です。

 

地域包括支援センター、認知症初期集中支援チーム

先ほどのようにすでに介護保険を利用している人以外で、認知症の症状で困った場合には地域包括支援センターに連絡が入り、その中で認知症初期集中支援チームが中心となり、介護や医療への橋渡しを行います。その様な困難事例に対して協力的に関わることで、自分たちの精神科医療として認知症患者をケアするという存在意義が生まれてきます。

また先ほどの勉強会などは地域の啓発活動として地域包括支援センターの仕事の一環でもありますので、そことうまくタイアップすることで地域の中での知名度・ブランディングの向上につながります。

まとめ

今回はもしも、ドラッカーのマネジメントを重度認知症デイケアの作業療法士が読んだらについて紹介しました。

一番は顧客を創造することです。そうすることで、色んな人々と出会うたびに新鮮な気持ちになりますし、丁寧に関わろうとするはずです。その気持ちになることが、一人の従業員から経営に意識をシフトする転換地点になると思います。

しかし、一丁目一番地は目の前の利用者さんであることは忘れないで下さい。そのサービスの質の向上なくして、売れる商品はあり得ません。

ラーメンはまずいけど愛想のいい店長の店にはあんまり通いたくないでしょ?

もっと勉強したいと思った人にオススメの本はこれです。

それでは皆さんにとって素晴らしい1日になりますように!

 

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