どーも作業療法士のジュゴンです!
進路選択を悩んでいるそこの君と、そこのお母さん!
作業療法士って仕事を知っていますか?
高校生2〜3年生になると将来の進路に悩みますよね。僕もすごく宙ぶらりんで友達が美容師になると言ったら美容師になると言ってみたり、先輩にダスキンが給料いいぞって勧められたら、就職して今付き合っている彼女と同棲・結婚するんだなんて言っていました。
今回はたくさんある仕事の中で、どんな経緯があって作業療法士を選んだのか、自分の根っこの部分について紹介し、皆さん自身も保護者の人もみんなが納得する、進路選択ができることを応援しています。
結論として、僕はインクルーシブ教育先端校で小学生を過ごした事で障害のあるなしに関わらず、誰とでも友達になれると知りました。また、地元のお祭りで役割と居場所が人にとって重要だということを知りました。自身の部活中の怪我でマッサージや様々な治療法がある事などを体験して、やる側になって感謝される喜びを知りました。そして父親の介護疲れとメンタル不調によって、今の自分自身だけでは何も出来ないもどかしさを知りました。
皆さんにとっても同じような経験があれば、作業療法士はとてもやりがいのある仕事であり、少しでも多くの社会を変えたいと願う人々が作業療法士に増えて欲しいと思っています。
それでは詳しく説明していきます!
なんでもごちゃ混ぜの小学校時代による差別?区別?インクルーシブ教育最先端小学校
私の通う小学校は帰国子女、盲学級、特別支援学級、いじめ被害を受けた子達が転校して来るのが当たり前の学校でした。なのでFワードで罵られる事もあったり、うまく日本語で伝えられない子だと手が飛んできたりする事もありました。しかし、人数が少なかった(6学年で100人未満)事もあり、みんな結局仲良くするしかないし、どんな子も受け入れないと野球なんてできません。ハーフの友人にハーフというと、違う僕はミックスだと言われ、盲の子だけは野球をしていても、バットにあたればセーフにするなどのルールがありました。差別と区別の違いがわからなかった僕も毎日モヤモヤしながらも、できるだけみんなが楽しく過ごせたらいいよねという気持ちが強くありました。
地元のお祭りでの多世代交流と安心できる居場所
私の地元には山車という伝統文化財が残っています。そしてその運営には子供から大人まで町内の様々な人々が関わります。そのような環境に育ったせいか、小さい頃から下の名前で呼ばれ、いろんな近所の人々に可愛がられたと感じています。居場所が地域の中にある心地よさ、年代を超えた交流にとても価値があると感じたきっかけだと思います。
中学時代の部活での怪我、オスグッド病とマッサージ教室
中学時代には親の勧めもあり、その学校では名門の部活に入りました。元々体が弱かった部分もありついていけず、毎日辞めたい日々、そんな時に成長期も重なり膝の痛みがあり、なかなか部活ができない時がありました。そんな時に地元のヨガ教室の先生に楽健法という足でマッサージをするという健康教室に通い、自分も他の人々に実践していました。その時に他の人が楽になったと喜んでくれる経験があったことが、誰かの体を良くすることが楽しいと思った瞬間でした。
父の介護疲れと躁うつ状態
小学生高学年〜中学生までの間、祖父は糖尿病で長い闘病生活をしていました。それも元々祖父は医師だったために、事あるごとに病院側と揉めることがあり、自宅療養の期間も結構長くありました。その当時は介護保険もまだあまり浸透していないか出来たばかりで使わず、透析のために父が週3日車椅子から自家用車のクラウンに乗せ替えて連れて行ったり、オムツ交換をしていた時もありました。
父は祖父への反発からか、あまり賢くなかったからか分かりませんがサラリーマンとして会社員勤務をしていました。きっと父は祖父に対して尊敬の念と愛情不足を感じていたのかも知れませんが、車椅子で付き添いとして参加した同窓会で、祖父が友人に父の事を豚児と紹介されたという事をすごく気にして僕に話していました。俺が豚の児ならお前は大豚だと。千と千尋の世界みたいな話ですけど。それぐらいショックだったのだと思います。そのような状況と重なり、仕事でも特定の人物と合わなかったようで、母に聞いた話ですが体調の悪い時には毎晩同じ人の名前を叫びながら、うなされていたと話していました。またイライラを家族にあたる事もあり、足の音だけで父親が不機嫌かどうかがわかり、布団の中に隠れる事もありましたが、翌日になると机がひっくり返っていたり、壁に穴が空いていたりする事もありました。
その様な事から精神的な健康に興味があった事や、介護の大変さや、それによって家族がとても疲弊することを感じていました。
まとめ
今回は私が作業療法士を目指す理由になった過去の経験について紹介しました。でも実は高校三年生の僕は仕事自体はなかなか知らずに、父から中学時代のマッサージのエピソードを話され、理学療法士という仕事を紹介された事がきっかけで興味を持ちました。そこで高校の進路指導室に行き、近隣の専門学校のオープンキャンパスに行って決めました。
障害のあるなしや年齢に関わらず、みんなに居場所や楽しみがある社会になることを望んでいる人、自分や家族の病気や怪我などを経験して、その経験を乗り越えて他の人々の役に立ちたいと感じている人は、ぜひ近くの作業療法養成校のオープンキャンパスに行ってみてください。
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また合う合わないは必ずあるので、ミスマッチを予防する為にも自分はどんな仕事が向いているか、適職診断をオススメします。
高校3年生の進路選択で専門学校に行くなら、必ずハローワークで適職診断をするべし!
それでは皆さん今日も良い1日を!